腱鞘炎（けんしょうえん）とは、

骨と筋肉をつなぐ腱（けん）とその腱を包む腱鞘（けんしょう）

との間で炎症が起こる病態です。

腱鞘はトンネルのように腱を包み、

スムーズな動きを助ける役割をしていますが、

使いすぎなどで摩擦が繰り返されると、

炎症を起こし、痛みや腫れ、

動かしにくさ（弾発現象：ばね指など）を生じます。

• ド・ケルバン病：手首の親指側（短母指伸筋腱と長母指外転筋腱）に炎症が起こるもの。親指を使う動作や手首を小指側に曲げる動作で痛みが強くなります。

• ばね指（弾発指）：手のひら側の指の付け根（屈筋腱）に炎症が起こり、指を曲げ伸ばしする際に引っかかり（ばね現象）が生じるもの。進行すると指が曲がったまま戻らなくなることもあります。

• その他の腱鞘炎：手首の甲側や、その他の指の腱鞘に起こる炎症。

病院での検査で「異常なし」と

言われた腱鞘炎の痛みも、

「腱鞘炎ですね」と診断された症状も、

当院のオステオパシーは力になれます。

病院の治療は、炎症を抑える薬や注射、

固定が中心となります。

しかし、これらのアプローチでは

「なぜ腱鞘炎になったのか」という根本原因が

未解決のまま残ることが少なくありません。

当院の役割は、

腱鞘炎の痛みを引き起こしている手首だけでなく、

腕、肩、背骨、頭蓋骨、そして内臓まで、

身体全体を見てアプローチすることです。

• 病院で異常なし：レントゲンやMRIには映らない、全身の筋膜の歪み、関節のわずかなズレ、神経・血管の圧迫をオステオパシーの専門的視点で見つけ出し、調整します。

• 診断名がある：診断名にとらわれず、その痛みを慢性化させている遠隔地の原因（例：肘や肩、首の機能不全）を解消し、手首への過剰な負担を根本から取り除きます。

オステオパシーは、

治りにくい腱鞘炎の希望となり得る手技です

 

「腱鞘炎に対するオステオパシー的アプローチの

有効性に関する系統的レビュー」など、

数多くの研究結果が、

オステオパシーが腱鞘炎の治療に

有効であることを示しています。

腱鞘炎の主な原因は、

反復性のストレスによる局所の炎症ですが、

オステオパシーはその炎症を抑えるだけでなく、

なぜそこにストレスがかかり続けたのか

という根本的な問題にアプローチします。

関節の可動域を改善し、

神経や血管の循環を促進し、

全身の筋膜緊張を緩和することで、

疼痛の有意な軽減と手首の機能回復を促します。

特に慢性化し、薬物療法や固定だけでは

改善が見られないケースにおいて、

オステオパシーは有効な代替選択肢となり得ます。

あなたの腱鞘炎の苦痛を緩和し、

再発しにくい体へと導く、

科学的根拠に基づいた施術をご提供します。

この参考文献では腱鞘炎のひとつとされる

ドケルバン症候群にオステオパシーが有効と

書かれています：