首痛とは、頚椎（首の骨）や

その周辺の筋肉、靭帯、神経、

あるいは膜組織に過度な負担がかかり、

炎症や緊張が生じることで起こる症状の総称です。

• 筋・筋膜性頚部痛: 姿勢不良や過労による筋肉の過緊張。

• 頚椎症: 加齢により頚椎のクッション（椎間板）が変性し、骨が変形して神経を圧迫するもの。

• 頚椎椎間板ヘルニア: 椎間板の一部が飛び出し、神経を圧迫して強い痛みやしびれを引き起こすもの。

• 外傷性頚部症候群: むち打ちなど、強い衝撃による軟部組織の損傷。

病院の役割は、画像診断や血液検査で

「命に関わる病気」や「構造的な大きな破壊」が

ないかを確認することです。

しかし、レントゲンで「骨には異常がない」と

言われた場合、

現代医学では痛み止めや電気治療といった

対症療法が主になります。

当院の役割は、その「画像には写らない機能障害」を

見つけ出すことです。

首の痛みは、首そのものの問題ではなく、

内臓の重み、膜の引きつれ、

あるいは過去の怪我による全身のバランスの

崩れから生じていることが多々あります。

オステオパシーは

「なぜ首が痛くならなければならなかったのか」

という物語を全身から読み解きます。

「異常なし」という言葉は、

裏を返せば「まだ改善の余地が十分にある」と

いうことです。

病院でカバーしきれない「体全体の繋がり」を

整えることで、根本からの改善を目指します。

オステオパシー的アプローチは、

単なるリラクゼーションではなく、

解剖学と生理学に基づいた徒手療法です。

多くの国際的な研究において、

慢性的な頚部痛に対する有効性が

示されています。

特に、頚椎だけでなく

胸郭や筋膜系を包括的に扱う

オステオパシーの「全身調整」は、

局所的なマッサージに比べて

痛みの強度（VASスケール）の

有意な減少と、首の可動域の劇的な改善が

報告されています。

科学的根拠に裏打ちされた

安心の施術で、あなたの首の不調に向き合います。

参考文献: 「The effects of osteopathic manipulative treatment on pain and disability in patients with chronic neck pain: A single-blinded randomized controlled trial」